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しなだ呼吸器循環器クリニック

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 息苦しいと思ったら
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不安感のためか、「過換気症候群」の患者さんが最近増加しています。

過呼吸になると、血液中の炭酸ガスが低くなりすぎ、そのため呼吸をつかさどる神経(中枢神経)により呼吸は抑制され、患者さんは呼吸困難を感じます。頻呼吸のため、血液がアルカリ性に傾くことで血管が収縮し、手足のしびれや筋肉のけいれんもみられるようになります。 このような患者さんの多くは、「息が吸えない」と訴えて来院されます。

 人間はたえず呼吸をしていますが、無意識に呼吸をしていても必ず肺の中には空気が残っています。通常の呼吸をしながら、息を吐いた状態でも、その後にもさらに息を吐き出すことができますが、これを医学的には「予備呼気量」と呼んでいます。予備呼気量の空気を吐き出しても、肺はペチャンコにつぶれることはありません。最大限に吐き出しても、さらに肺の中に残っている空気が「残気量」です。

主にタバコを吸うことによって発症するCOPD (慢性閉塞性肺疾患)の患者さんは、この残気量が増えることによって肺が過膨張となり、その結果新しい空気を吸い込むことができなくなっています。

 健常な肺の人でも、息を「半分だけ吐いた状態で、次の息を吸う」といった呼吸を数回くりかえすと息苦しくなりますが、COPD の患者さんが感じている息苦しさは、まさにこの状態です。COPD は息が吸えない病気ではなく、息を吐けない病気です。

「息が吸えない」と言ってくる患者さんに対して、「息を吸えないと思ったら、まず息を吐き出すことを意識してください。ゆっくりと、できるかぎり息を吐き出せば、その後は十分に息を吸うことができますよ」と説明しています。

 人間の一生は「息を吐くことから始まって、息を吸うことで終わります」

その証拠に、赤ちゃんが生まれた時は「産声をあげる」といいますが、その時は息を吐き出しています。

 亡くなる時は「息をひきとりました」と言われますが、すなわち息を吸って、その一生を終わります。

生きている間は、「息を吸うことより、息を吐くこと」のほうが重要なのです。

新型コロナウイルスのおかげで、多くの人にとって、今まで無意識に行っていた呼吸を、意識する時間が増えたと思います。「息を十分に吐き出して、新鮮な空気を思い切り吸い込むことができる生活」に一日でも早く戻りたいものです。


2020年6月14日(日)

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