発熱外来 |
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残念ながら、現在神奈川県ではどの医療機関も院内では、独自にPCR検査を施行できず、「新型コロナ感染症の疑いのある患者さん」に対しては、医療機関から保健所に連絡して依頼する形をとっています。 現在当院で行っている「発熱外来」は、発熱のある患者さんに対し「PCRが必要かどうか」をみるための、いわゆるゲートキーパー(「門番」と訳されますが、医学領域では患者さんを一番はじめにみる診療所のホームドクターが、専門医療機関に振り分ける役割を担っていることをしめしている)としての意味合いがあります。現在までのところ、当院でPCRを依頼した患者さんの中には、「陽性」だった方はいませんが、患者数が増加している現在、いつ「陽性」と診断される患者さんがでるかわかりません。医療機関としては、できる限りの院内感染症対策をとって診療にあたっていますが、常に我々にとってもリスクがあることも事実です。それでも、通常外来で来院される患者さんから「自分が万一発熱した時に先生に診てもらえるので安心できる」「自宅近くに、発熱患者さんを拒否しないクリニックがあってよかった」など声をかけていただくことが最近多く、逆に患者さんのほうから「先生こそ体に気をつけてください」と気にかけていただいています。 発熱外来は、私一人でできるものではなく、クリニックの看護師・事務のスタッフ全員が、嫌な顔もせず協力してくれているおかげです。 自分も63歳になり、クリニックの中では、感染により重症化するリスクは一番高い年齢ですが、呼吸器を専門としている以上、地域医療に対してできるだけの貢献をしたいと思っています。 |
2020年4月19日(日) |
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