神奈川県相模原市の呼吸科・循環器科 しなだ呼吸器循環器クリニック 【呼吸器科・循環器科・内科】

しなだ呼吸器循環器クリニック

神奈川県相模原市緑区橋本3-14-1 橋本メディカルビル2階 TEL:042-700-3322
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院長コラム


 新型コロナウイルス感染症の感染時期
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台湾衛生福利部疾病管制署(台湾CDC)から、51日にJAMA InternalMedicine(オンライン版)に発表された論文には、100人の感染者と2761人の接触者の追跡結果から、新型コロナウイルス感染症における「時期における感染力の違い」が報告されています

その要点は「新型コロナウイルスは、発症前から発症5日目までに周囲に感染させるリスクがあるが、発症6日以降での感染リスクはほとんどない」とするものでした。

以前から、このウイルスは発症前からの感染リスクがあることは知られていましたが、「発症後は5日までに感染力があり、6日目以降はない」とする報告は事実であるとすれば衝撃的です。ウイルスはすこしずつ変異しているので、台湾での流行がそのまま世界レベルであてはまるかどうかは疑問ですが、これが事実だとすれば、肺炎を起こして入院を要するのは通常は発症5日以降ですから、入院した時点ではすでに感染力はなく、現在重症肺炎を治療している医療従事者からみると、ある意味朗報です。

その一方、発症前あるいは発症早期において、感染力が強いということは、家庭内での感染が最も問題となるということになります。

その意味でも、PCR検査の拡充、抗原検査の普及が急がれています。


2020年5月19日(火)

 今と昔の通信手段
投稿:

が医師になった時期は、PC、携帯電話、インターネットはもちろん、ワープロさえなかった時代で、大学病院からの呼び出しは、ポケットベル、スライド作りは手書き、資料の検索は、図書館で目次を一つ一つみながら探していました。現在、携帯電話は生活の必需品ですし、講演会をする時もPCのおかげで講演直前まで自分で内容を変更することが可能です。また、医療現場でもオンライン診療や、ロボット支援手術のおかげで、遠隔で手術もできる時代になりました。学会や研究会も、このところWEB上での発表や、ZOOMでの検討会になっています。新型コロナウイルス感染が世界中に広がった現在、もしこれらの通信手段がなかったら、どのような世界になっているのかは想像がつきません。

その一方で、SNSなどを通じて、風評被害や誤った情報が一瞬で拡散する時代になっていることも事実です。長野県の住職からは、年に数回「はがき伝導」としていろいろなお話のお手紙をいただきますが、一瞬で膨大な情報を受け取ることのできる現代において、1枚のはがきのほうが、訴える力が大きいように感じます。


2020年5月18日(月)

 新型コロナウイルスに対する検査
投稿:
報道でご存じの通り、現在新型コロナウイルスに対する検査方法には@PCR検査 A抗原検査 B抗体検査があります
日本では、PCR検査が十分に施行されていない現在、厚生労働省は5月13日に抗原検査キット(富士レビオ)を承認しました。4-6時間を要するPCR検査に比べ、判定までの時間が約30分と短時間で、インフルエンザ検査のように「咽頭ぬぐい液」を採取し、試薬といっしょにカセットに滴下する手技のため、診療所等で外来検査が可能な点が注目されています。ただ、現在キット発売元の富士レビオからの報告では、「報道が先走りしており、供給をどのように行うのかがまだ確定されておらず、一般の医療機関で使用できるのはかなり先になりそう」とのことです。また精度の点では、現在最も精度が高いとされるPCR検査でも、その感度(陽性の人を陽性と判断できる率)は約70%であり、10人中3人は、「陽性でも陰性」とでる可能性がありますが、抗原検査は、このPCR検査よりも精度が落ちるとされています。
また、Bの抗体検査に関して、時々施行されている例が報道されており、実際現時点でその検査キットは診療所でも入手は可能のようですが、やはりその精度が低い点と、陽性判断ができる時期が問題です。ウイルスに感染すると、人間の体は、IgM、IgGといった抗体を産生し、ウイルスと戦いますが、感染の比較的早い時期にできるIgM抗体においても、「陽性」と判定されるまでは、発症後1〜2週間を要するとされています。新型コロナウイルス感染症は、重症化する人をどれだけ速くみつけて治療を開始するか、が問題ですが、そのためには発症から1週間以内に診断することが必要になります。
また抗体検査は、現在のところ診断用の医薬品としての認可がなされておらず、研究用としての位置づけのため、全額自費扱いとなっています。

2020年5月14日(木)

 「相談センター」に相談する目安の変更に対して
投稿:

厚生労働省は新型コロナウイルス感染が疑われる人が「帰国者・接触者相談センター」へ相談し、専門外来を受診する目安を変更し、従来の「37.5℃以上4日間」という体温の目安を削除しました。相談しても「体温が条件にあてはまらないため、PCR検査がうけられなかった人」の中で、軽い風邪症状から急速に悪化する症例が相次いだことが変更の背景にあると思われます。

ただ今回の変更は、逆にいえば、基準があいまいになってしまいました。

要するに「体調が悪ければ、特に高齢者や、基礎疾患のある人は、はやく相談してPCR検査をうけるよう」との意味にとれますが、実際は基準があいまいになった一方で、現在のPCR検査の体制では、相談をうけた人がそのまま全員PCR検査がうけられるとはとても思われません。

また、「高齢者は重症化する」といっても、PCRを優先的にうけさせてもらえる年齢は何歳からなのか、「糖尿病が重症化する基礎疾患である」といわれても、食事療法だけでコントロールできている人と、インスリン注射が必要な人でのリスクは大きな差があると思われます。

 重要なことは、急変する症例をはやく診断して、専門医療機関で入院加療ができる体制を早急に作ることであり、そのためには

@プライマリケアをするすべての医師が、一人一人の患者さんに対して、検査が必要かどうかを可能な限り判断すること(実際はこれが一番難しいのですが)

Aその判断に基づいてPCRをすみやかに施行できる体制を整えてもらうこと

B状態が変化した患者さんを、速やかに入院加療のため受け入れてもらえるよう、保健所ならびに専門医療機関の余力を残すため、周辺の医療機関は負担をできだけかけない努力をすること、が必要と考えられます。

 特に、PCR検査は、マスコミが報道しているようなドライブルスルー検査を拡充する前に、「医療機関からの依頼されたPCR検査をすべてうけいれる体制を整える」ことのほうが先決であると思っています。


2020年5月10日(日)

 現在までの発熱外来
投稿:
2月28日より「発熱外来」として診察時間をわけておこなっています
緊急事態宣言が延長され、5月いっぱいはこのまま「発熱外来」を継続いたします。
発熱外来専用にかかってくる電話は、すべて看護師が交代で対応させていただいています。4月26日の時点で、この臨時回線で対応したのは170件ありますが、そのうち113件(66件)は、「特にすぐに発熱外来での対応」を要しない御連絡で、その多くは、「特別に症状はないが、保健所や相談センターがつながらず不安」といったご相談でした。
57件 34%が発熱外来で対応させていただきましたが、そのうち「新型コロナ感染症」の可能性があるためPCR検査を依頼したのは8人でした。
現在まで8人とも保健所からの連絡では全員「陰性」の結果報告をいただいています。現在、神奈川県でPCRが最も多いのが、横浜市、2番目が川崎市で、相模原市は3番目に多い市になっています。

2020年5月4日(月)

 発熱外来
投稿:
残念ながら、現在神奈川県ではどの医療機関も院内では、独自にPCR検査を施行できず、「新型コロナ感染症の疑いのある患者さん」に対しては、医療機関から保健所に連絡して依頼する形をとっています。
現在当院で行っている「発熱外来」は、発熱のある患者さんに対し「PCRが必要かどうか」をみるための、いわゆるゲートキーパー(「門番」と訳されますが、医学領域では患者さんを一番はじめにみる診療所のホームドクターが、専門医療機関に振り分ける役割を担っていることをしめしている)としての意味合いがあります。現在までのところ、当院でPCRを依頼した患者さんの中には、「陽性」だった方はいませんが、患者数が増加している現在、いつ「陽性」と診断される患者さんがでるかわかりません。医療機関としては、できる限りの院内感染症対策をとって診療にあたっていますが、常に我々にとってもリスクがあることも事実です。それでも、通常外来で来院される患者さんから「自分が万一発熱した時に先生に診てもらえるので安心できる」「自宅近くに、発熱患者さんを拒否しないクリニックがあってよかった」など声をかけていただくことが最近多く、逆に患者さんのほうから「先生こそ体に気をつけてください」と気にかけていただいています。
発熱外来は、私一人でできるものではなく、クリニックの看護師・事務のスタッフ全員が、嫌な顔もせず協力してくれているおかげです。
自分も63歳になり、クリニックの中では、感染により重症化するリスクは一番高い年齢ですが、呼吸器を専門としている以上、地域医療に対してできるだけの貢献をしたいと思っています。

2020年4月19日(日)

 緊急事態宣言
投稿:
4月16日に全国を対象として緊急事態宣言が発令されました。
現在ドバイに在住してCAをしている長女からのラインでは、すでに3週間前から厳しい外出制限がでており、マーケットの買い出し以外の外出は厳しく禁止されているとのことです。
仕事で世界各国の様子を自分の目でみてきた長女の話では、現在の日本の状態をネットでみるたびに、なぜいまだに日本は、人や車が町中にあふれているのかが不思議で、まわりにいる各国のCAからは、「日本が一番あぶない」」と言われてしまうそうです。ドバイは来年万博が予定されており、高層ビルや建物が急速に建設されていましたが、現在は国の命令でストップしているようです
【下の写真は現在のドバイの様子】


2020年4月16日(木)

 
投稿:
緊急事態宣言の発令にともない発熱外来時間を別に設けました
目的は@来院する患者さんへの感染防御 A自分をふくめたスタッフに対する感染防御です。発熱外来時間は、来院する患者さんの動線を通常診療の動線とは別にして(入り口も別)診察し、一人の患者さんの診察が終了するごとに、看護師がその周囲を消毒し、スタッフはガウン、ゴーグル、サージカルマスクまたはN95マスクで対応しています。
都内や神奈川県の救命救急で働いている後輩の先生たちからも、かなり切羽詰まった話が聞こえてきます。自分の25年間の大学病院時代を考えると、呼吸器・循環器の患者さんは、軽症な人と重症な人では、それを管理する側にとってのエネルギーの差は非常に大きいものがあります。
今後 感染がさらに増加すると、軽傷者は周辺ホテル等で管理されるようになると、診療所もそれに対応することが予想されますが、重症患者をみている病院スタッフの負担をできるだけ軽減する努力が、我々診療所の医師にも求められています


2020年4月14日(火)

 
投稿:

病院や診療所内での感染を心配され、慢性疾患に対する薬が切れてしまっている方が増加しています。

当院に来院される方への感染対策として

1:感染症(新型コロナ感染症)が疑われる場合は、現在診療時間外に診察しています。 診察の上必要と思われる方に対しては、保健所にPCR検査を依頼しています318日現在PCRを依頼した患者さんで陽性の方はいません

2:それ以外で風邪症状等がある方においても、エリアを分けて診察しています

380歳以上の慢性疾患の方においては電話再診による薬剤の郵送をおこなっています

480歳未満の慢性疾患の方で薬剤の郵送を希望の方は、院外薬局での待ち時間をなくすため、薬剤の郵送をおこなっています

慢性疾患の状態が悪化することにより、万一コロナ感染をおこした場合、慢性疾患の悪化および肺炎リスクが増加しますので、薬は忘れずに御継続ください



2020年3月18日(水)

 
投稿:

相模原市では相模原中央病院、相模原協同病院において、スタッフ、患者さんからコロナウイルスが検出され、一時診療を休診していましたが、現在通常通りの診療を再開しています。

「あの病院の近くを通るとコロナが感染する」「もうあの病院には行きたくない」等の心ない風評被害のような言葉が時々聴かれますが、医療従事者は、地域医療をささえ、疾患の種類を問わず、患者さんが求めれば医療を提供する義務があります。

「発熱や咳のある方は診察できません」と言う一部の医療機関こそ本来は責められるべきであり、感染のリスクがあることがわかっても、現在できるだけの適切な対策をとったうえで、どの医療機関も患者さんを診察することは、医師の責任でもあります。

一方市民の側から、感染者がでた病院に対して風評被害を与えれば、どの医療機関も自分の診療所や病院を守るため、診療を拒否する傾向となり、「自分が感染した時には行き場がなくなってしまうことになる」という事を理解すべきだと思います。


2020年3月13日(金)

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