神奈川県相模原市の呼吸科・循環器科 しなだ呼吸器循環器クリニック 【呼吸器科・循環器科・内科】

しなだ呼吸器循環器クリニック

神奈川県相模原市緑区橋本3-14-1 橋本メディカルビル2階 TEL:042-700-3322

院長コラム


 緊急事態宣言
投稿:
4月16日に全国を対象として緊急事態宣言が発令されました。
現在ドバイに在住してCAをしている長女からのラインでは、すでに3週間前から厳しい外出制限がでており、マーケットの買い出し以外の外出は厳しく禁止されているとのことです。
仕事で世界各国の様子を自分の目でみてきた長女の話では、現在の日本の状態をネットでみるたびに、なぜいまだに日本は、人や車が町中にあふれているのかが不思議で、まわりにいる各国のCAからは、「日本が一番あぶない」」と言われてしまうそうです。ドバイは来年万博が予定されており、高層ビルや建物が急速に建設されていましたが、現在は国の命令でストップしているようです
【下の写真は現在のドバイの様子】


2020年4月16日(木)

 
投稿:
緊急事態宣言の発令にともない発熱外来時間を別に設けました
目的は@来院する患者さんへの感染防御 A自分をふくめたスタッフに対する感染防御です。発熱外来時間は、来院する患者さんの動線を通常診療の動線とは別にして(入り口も別)診察し、一人の患者さんの診察が終了するごとに、看護師がその周囲を消毒し、スタッフはガウン、ゴーグル、サージカルマスクまたはN95マスクで対応しています。
都内や神奈川県の救命救急で働いている後輩の先生たちからも、かなり切羽詰まった話が聞こえてきます。自分の25年間の大学病院時代を考えると、呼吸器・循環器の患者さんは、軽症な人と重症な人では、それを管理する側にとってのエネルギーの差は非常に大きいものがあります。
今後 感染がさらに増加すると、軽傷者は周辺ホテル等で管理されるようになると、診療所もそれに対応することが予想されますが、重症患者をみている病院スタッフの負担をできるだけ軽減する努力が、我々診療所の医師にも求められています


2020年4月14日(火)

 
投稿:

病院や診療所内での感染を心配され、慢性疾患に対する薬が切れてしまっている方が増加しています。

当院に来院される方への感染対策として

1:感染症(新型コロナ感染症)が疑われる場合は、現在診療時間外に診察しています。 診察の上必要と思われる方に対しては、保健所にPCR検査を依頼しています318日現在PCRを依頼した患者さんで陽性の方はいません

2:それ以外で風邪症状等がある方においても、エリアを分けて診察しています

380歳以上の慢性疾患の方においては電話再診による薬剤の郵送をおこなっています

480歳未満の慢性疾患の方で薬剤の郵送を希望の方は、院外薬局での待ち時間をなくすため、薬剤の郵送をおこなっています

慢性疾患の状態が悪化することにより、万一コロナ感染をおこした場合、慢性疾患の悪化および肺炎リスクが増加しますので、薬は忘れずに御継続ください



2020年3月18日(水)

 
投稿:

相模原市では相模原中央病院、相模原協同病院において、スタッフ、患者さんからコロナウイルスが検出され、一時診療を休診していましたが、現在通常通りの診療を再開しています。

「あの病院の近くを通るとコロナが感染する」「もうあの病院には行きたくない」等の心ない風評被害のような言葉が時々聴かれますが、医療従事者は、地域医療をささえ、疾患の種類を問わず、患者さんが求めれば医療を提供する義務があります。

「発熱や咳のある方は診察できません」と言う一部の医療機関こそ本来は責められるべきであり、感染のリスクがあることがわかっても、現在できるだけの適切な対策をとったうえで、どの医療機関も患者さんを診察することは、医師の責任でもあります。

一方市民の側から、感染者がでた病院に対して風評被害を与えれば、どの医療機関も自分の診療所や病院を守るため、診療を拒否する傾向となり、「自分が感染した時には行き場がなくなってしまうことになる」という事を理解すべきだと思います。


2020年3月13日(金)

 コロナ肺炎に対する吸入薬
投稿:
吸入薬のシクレソニドがコロナウイルス肺炎に有効であったとの報告がなされています。シクレソニド(商品名:オルベスコ)は、喘息に対する吸入薬であり、喘息における気道炎症を改善するにはすぐれた薬剤で、当院でも多くの患者さんに投与しています。従来の風邪などのウイルス性疾患にかかったあと喘息症状が悪化することは、よくみられる減少であり、その場合一時的に吸入ステロイドの量を増量することは日常診療でもしばしばあります。ただ喘息における吸入ステロイドがウイルスを直接破壊したりするデータはいまのところ報告されていません。シクレソニドが他の吸入薬と違うのは、シクレソニドはプロドラックといわれ、肺に薬がはいった時点で活性化されて、効果を発揮する唯一の吸入ステロイドであり、また薬の粒の大きさが非常に小さいため、肺全体に薬がいきわたりやすい特徴を有しています。一部のデータではコロナウイルスに対する直接の抗ウイルス効果も報告はされているようですが、作用機序はわかっていません。
報道がされてから、「従来吸入薬を使用したことのない医療機関からの買い占めがなされている」との報告がありますが、本来は喘息に対する薬であり、コロナウイルスの予防に使用したりする行為は、適性使用の観点からは厳に慎む必要があります

2020年3月10日(火)

 
投稿:
連日新型コロナウイルス感染症のニュースが流れており、不安を感じる方が多いと思います。現在報告されている臨床症状の80%は風邪などの症状または無症状ですが、高齢者や基礎疾患をもっている方の重症化が報告されています。WHOからの報告では、新型コロナウイルスの特徴として
@伝搬性(うつる率)は「はしか」や「百日咳」より低い
A致死率(亡くなる率)は、過去に蔓延したSARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)より低く2%前後
B一方、広がりの速さは、SARSは、WHOに報告されてから100日前後で発症数が一定になったのに対し、新型コロナウイルスは20-40日前後で急激な感染の拡大がみられる
とされています

2020年3月8日(日)

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