新型コロナウイルスに対する抗体検査には以下の2種類があります @過去に感染したかどうかをみる場合 A新型コロナウイルスワクチンを接種した後自分に抗体ができたかどうかをみる場合 @【過去に感染したかどうかをみる場合】 新型コロナウイルスに対する抗体検査は、過去の感染の有無を知るための検査です 従来抗体検査の精度に問題があり、また新型コロナウイルスにおいては、抗体があっても再感染する可能性があり、その検査そのものの意味が問題でした。 厚生労働省は、7月14日に、「6月に東京都、大阪府、宮城県で行った新型コロナウイルスへの感染歴を調べる抗体で、陽性となった8人について、ウイルス感染を防ぐ「免疫」の獲得が確認された、と発表しました。国立感染症研究所の分析で、アボット社・ロッシュ社の2つのメーカーの検査手法で、いずれも「抗体がある」と判定された場合に感染を防ぐ能力がある、と公表しています。 一方「どちらか片方のみが陽性の場合は、感染防御の能力が確認できなかった」とされています。以上を踏まえ、当院では当面下記2社に対しての抗体検査を同時に行い、その結果を御報告いたします。 【対象となる方】 @発熱等の症状があったが、唾液PCR検査適応となる検査期間をすぎている場合(発症後10日目以降の場合) A症状はないが、自分の抗体の有無を知りたい方 B国内移動・渡航のため「抗体の有無」を知りたい方 等 【費用】抗体検査はすべて自費です 抗体検査のみ:10,000円(税込み) 抗体検査+診断書(和文):12,000円(税込み) 抗体検査+診断書(英文):14,000円(税込み) 【検査】抗体検査は予約制ではありませんが、受付終了30分以上前までには受付してください(できるだけ午後は6時(水・土は4時まで)には御来院ください) また、多人数の場合はクリニックに事前に御連絡ください(пF042-700-3322) @SARS CoV2total抗体(ECLIA) ロッシュ試液:IgMとIgGの合算値 ASARS CoV3 IgG抗体(CLIA) アボット試薬:IgGの測定 採取方法:採血約1〜2ml 検査結果判定までに要する日時:約5日以内(日曜・祝日などによって変更あり) 診断書発行:和文・英文とも検査施行日から7日目以降(日曜・休診日による変更あり) 【注意点および御確認いただく事項】 @上記厚生労働省および国立感染症研究所からの発表に基づき、当院では上記2種類の検査を同時に施行し、結果をおわたしいたします。そのため、通常1社の試薬で結果を報告している他院に比べ、費用が高くなっていることはご了承ください。 Aどちらか一方が陽性の場合、疑陽性(感染歴はないが陽性と判定される)あるいは弱い抗体がある可能性が考えられます B両者が陽性の場合、現時点の発表では「免疫防御を有している(新型コロナウイルスにかかりにくい状態になっている)」とされていますが、確定されているわけではありません。 また陽性であっても時間とともに抗体が減少することも報告されており、まだ研究段階の状態であることはご承知ください C抗体検査は過去の感染の有無を調べるためであり、現時点で感染していないことの証明にはなりません。「現在感染していない(と思われる)ことの証明(陰性証明)」が必要な方は、唾液PCR(この場合は自費)をうけてください A【ワクチン接種後に抗体ができているかどうか知りたい場合】 従来の抗体検査は「ウイルスの中にある遺伝子情報とそれをおおっている殻(ヌクレオカプシドと呼ばれます)に対してできた抗体を測定しています。一方で新型コロナウイルスのワクチンは、ウイルス表面にある突起(スパイク)に対する抗体を作るためのワクチンです。そのため、ワクチンを接種した後、自分に抗体ができたかどうかを確認したい方は、このスパイクに対する抗体を測定する必要があります 現在 当院では下記の抗体検査をおこなっています SARS-CoV-2 スパイク蛋白/IgG抗体(アボット社) ★(注意)抗体検査はワクチン接種後2週間以上経過してから測定します 【費用】 検査のみ:8,800円(検査結果をおわたしいたします) 検査+診断書:10,000円(英文診断書の場合12,000円) (注)受付時間・検査日数等は上記@と同様 |